さて、HTMLの基本的なことは解説してきましたが、実際クールなページを創るには画像ファイルや写真ファイルが必要になります。
ただ、いくらきれいなページでも、”画像が出てくる時間が遅い”じゃあもう二度と訪れてはもらえないかもしれません。このような事を避けるためにも、必要な知識ですから覚えておいて損はないと思います。
インターネット上で画像ファイルと言うと、GIF(ジフとかギフ)ファイルとJPG(ジェーペグ)ファイルが一般的です。Windows系での画像ファイルはBMP(ビットマップ)になりますが、ビットマップはファイルの大きさがとても大きくなりインターネット上ではとても転送できるレベルになりません。そこで、GIFという圧縮技術が生まれたそうです。
GIFは色数を256色以下に落として圧縮する技術で色数の少ない画像ファイルに用いるのに向いています。
JPGはフルカラーのファイルを圧縮する技術で主に写真データに向いています。
一般的にはJPGの方が圧縮率がいいと言われていますが色数の少ないボタンとかマーク類にはGIFの方が逆に圧縮率が高くなり、用途に合わせて使用したほうが良いでしょう。
デジタルカメラや、スキャナーから撮り込んだ時、自分のコンピュータの画面で見た大きさ(ここで言う大きさはファイルサイズではありません)と他のコンピュータで見た大きさが違うことがしばしばあるかもしれません。
それは、各コンピュータの画面の設定(コントロールパネル)の画面解像度が違うことが多いからです。おそらくWindowsユーザーは画面解像度を800×600で表示している人が多いでしょう。
画像の大きさを計る単位としてピクセルを良く使用します。画面上でCmとかInchとかを使用しても15インチのCRTと21インチのCRTでは同じ画像を見ても大きさが違います。
ピクセルとは、CRTの大きさに関係なく800×600の解像度ならば、横幅800ピクセル縦幅600ピクセルで画面いっぱいの大きさの画像となります。
この事から、例えば200×100の大きさは、横が画面の1/4位で縦が画面の1/6くらいの大きさになると推測できます。この大きさは、15インチでも21インチでも変化はありません。ただ画面解像度を大きくとっている場合はこの比率よりも小さくなるでしょう。
先にもお話しましたが、GIFとJPGはそれぞれ良い点と悪い点があります。GIFにはできてもJPGにはできないことがたくさんあるので良く考えて使用します。
GIFにできること
1.アニメーションGIF
よく、画像ファイルが動くものを見かけることがありませんか?それはほとんどアニメーションGIFと言う技術を使用しています。
現在のところアニメーションJPGはありません。
サンプル
2.透過GIF
透過GIFとは、画像ファイルが背景の色や画像(この指定方法はこの後に解説します。)に重なって見える(背景が透過して見える)特殊なGIFで、JPGにはありません。
サンプル
3.インタレスGIF
画像ファイルを読み込んでいる時にまず全体が現れてから、徐々に鮮明になっていく画像ファイルがあります。このような画像形式をインタレスGIFと言います。
大きな写真やこったCGに利用するケースがありますが、個人的には画像ファイルの大きさを無駄に大きくするだけなのでお勧めできません。
JPGにできること
基本的にJPGはフルカラーの画像を高圧縮する技術なので写真などのファイルに向いています。
写真サンプル画像
JPGファイルの場合
dyna01.jpg ファイルサイズ41Kb
GIFファイルの場合
dyna01.gif(インタレスGIF) ファイルサイズ114Kb
グラデーションサンプル
JPGの場合
test1.jpg ファイルサイズ7Kb
GIFファイルの場合
test1.gif ファイルサイズ9Kb