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木と遊び、木と語る。
カーヴァーズナイフで
カーヴィングを楽しもう!

内山春雄モデルのメーキング カワセミ編
カーヴァーズセットの中に同梱されている取扱説明書、カワセミのハーフメイド材を準備。
ポイント!
 カワセミは全長17センチ程で、スズメよりやや大きい。頭部は暗緑色、背面は美しい青色をしている。くちばしは太く、長さは4センチほど。尾は短く、脚は赤い。日本全国の河川池沼などの水辺に住み、魚、蛙、昆虫などを食べ、土手や崖に横穴を掘って営巣する。制作上の注意点は、やはり長いくちばしが顔の前にまっすぐ伸びていることで、その角度や長さは図面と絶えず照合していく。
1.輪郭を描く
 原寸の図面を参照して、体と頭の中心線をしっかりと描く。


2.粗取りをする
 輪郭線に沿って周囲の余分な部分をスライスナイフで粗取りする。取る部分が多ければノコギリなどを利用して切っても良い。
3.粗彫りする。
 さらにスライスナイフで周辺の粗彫りを行う。大きく取る部分は刃の広い面を使い、曲がったところや丸みのある部分は刃の先を利用して削る。
4.大まかに体の部分を彫る。
 頭部と胴体が分かれた。

5.丸みをつける
 尾の部分をスライスナイフで丸める。作業台や机に素材を当てて固定した状態にすると彫りやすい。
6.輪郭線を再記入
 鳥の形の輪郭線を図面通りに再び描き入れる。

7.削り跡を残して丸める
 チップナイフで木の角を取りながら、さらに丸みを出していく。この時ナイフの削り跡はそのままきれいに残すようにする。

8.目の窪みを彫る。
 目の周囲をラウンドナイフで少しすくって、浅い窪みをつくる。
9.目の溝を彫る
 目の位置を決め、直径5ミリのポンチで目の輪郭の溝をつくる。
10.くちばしを彫る
 上下を彫り分けながら、左右対称で鋭くまっすぐに伸びた状態に彫る。長さ、太さなどは絶えずチェックする。カワセミはくちばしがポイントなので、丁寧に彫る。
11.羽を彫る
 羽は丸く膨らんでいるように彫る。羽の重なりや段もキチンと彫り分ける。


12.仕上る
 胴体の上部と同じように下部も丸みをつけて彫り、鳥全体の形を整える。
13.台座と脚を彫る。
 図面を見て、台座に脚の形を書き、カットナイフで掘り出す。角を取って丸みのある台座に仕上る。
14.台座と脚の位置を調整
 台座と脚の調整、仕上をする。

15.彩色する
15−1.ジェッソを体全体に塗る。
15−2.背中を青(コバルト色)で塗る。
15−3.肩羽を金属光沢のある黒っぽい緑で塗る。
15−4.耳羽を橙色で塗る。
15−5.くちばしの付け根から頬の辺りを黒っぽい緑で塗る。
15−6.肩から胸にかけて青で塗る。



15−7.胸から腹部を橙色で塗る。
15−8.下腹部から脚にかけても同様に塗る。

15−9.くちばしを黒で塗り、さらにメディウムを塗ってツヤを出す。
15−10.肩の辺りを濃い青で塗る。
15−11.背中に白で羽の流れを描き込む。
15−12.頬の下の青い部分にブルーで模様を描き込む。
15−13.頬の後ろを白で塗る。
15−14.脚を朱で塗る。
15−15.目玉を黒とメディウムで塗り、白で一点を描いて光っている感じを出す。
15−16.台座は黒か濃いグレーで塗り、岩の感じを出す。これで塗りも完了して出来上がり。

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